日本の会社で製作した光造形機が試作段階を終えた状態になってきたようです。まだ、詳細等は発表されていませんが、ドイツのエンビジョンのような方式を採用しているようです。
固定液面で下から光をあて凝固させる方式は、日本人が考えた特許があり今販売されているそのような方式のものはこれに抵触する恐れがあります。どのように回避しているのか情報がないので今回の機種はその辺をクリア―するのに時間がかかったようです。
特許に対しての危機管理は、とても重要で以前は、ある会社の世界的特許に抵触した会社が製造の中止を余儀なくされたこともあります。販売台数に特許権を行使し特許使用料をかけるもしくは販売停止させるなどがとられます。
メイコーシステムも一時期、米国3D社の特許に抵触するということで査察などが入ったこともあります。光造形で上から光を当て凝固させ固めて積層される技術はこれも日本人が最初に考えたことでこれがもったいないことに特許申請はしたものの審査請求をしわすれたというような内容だったと思います。もったいないことです。その間に米国の会社が世界特許を取得してしまっていてこの議論は裁判を行う国によって様々で日本でやれば勝てるけどといった内容になっています。メイコーシステムの場合は、国際弁護士同士が話し合い、今現在は特許に抵触しないということになっており米国での販売も可能となっております。
特許の行使権は、特許保有者にあるのでそれを行使するかはその方の一存だあるがゆえに海外の会社まで行使するかはわからないところであります。それゆえに発案という重要な資産の保全が日本人は特に気薄であるということかなと思います。
2009年04月08日
NEW造型機
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