2009年12月10日

STLはなぜ重い?効率化してみた

ジュエリー業界で使われているソフトもいろいろあり、光造形の標準フォーマットがSTLとなっていて、STLファイルを扱うことが多くなります。
STLのファイルを扱うと、とてつもなく大きなデータになってしまったりネットで転送できないという問題が発生します。

また、データ量が大きいだけ細部も表現できているのは確かですが、はたして、造形に適したデータであるか?ネットで確認のために見せるデータであるか?ということを考えるといかんせん過剰なデータが多いということしか言えない。

光造形での機械精度を考えると0.01mmが限界、それでも造型機の各個性により、被写体が小さいものは0.2mm単位で変化したり、光の径のため0.04〜0.15mmぐらい大きくなるものなど様々、データを細かくすれば細部は表現できるが、それがどの程度造形で出力されるかは別のものである。

出力サービス会社のサンデジさんのブログにあった例は、すごく良い例なので確認していただくといいと思う。これに関しては、私は良く、書いたものがそのまま出力されるわけではないですよということを常々言っていたことを思い出します。リングなどの文字を抜いて作成する人は、その辺を気をつけてもらいたいと思う。

さて、この頃仕事で別のソフトから作られたデータや3次元スキャナーでとられたものを見たりします。リング1個で約30MBなど。。。表示だけでも大変。

今回は、データの面数を削除するソフトでどの程度まで削除できるかやってみました。
10122009_1.jpg

10122009_2.jpg

元データは、29.8Mです。上記写真で一番上のもの、ほとんどべた塗
2番目は、そのファイルから△パッチを結びなおし、90%の△パッチを削除した状態 2.98MB
3番目は90%削除した状態からさらに50%削除したもの1.49MB 
4番目は3番目のものをさらに70%カットしたもの 458KB 

最初に面が細かく作られているものを削除しているのでさすがに3番目と4番目のデータは、リングの内側とリングの石座の接続部分の平面が若干歪みますが、曲面に対しては大体きれいに表現されました。また、CGソフトで確認するとだいたいですが変わりのないものとして表現できます。(曲線の角度によって柔らかく見せる手法などがはいっているので)

この辺から考察すると面の効率化をしながら、データを作成した場合、かなりの効率化ができ、データサイズが大きくなくともきれいなデータが表現できるということが解る。

*私のはテクスチャーもついてるからそんなのと違うしと思っている方もいると思います。そいうのもテストしてます。
10122009_3.jpg

42.6MBのデータを1.70MBに変換、若干テクスチャが柔らかいとおもうが、造形で出すとどうなのかが楽しみです。

効率化できれば、メールで送るのも表示するにも、CG作るのにも最適になるということになりますね。







posted by JCG at 14:25| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記