2009年03月23日

樹脂のキャスト

樹脂のキャストについての考察
樹脂キャストは100%成功するというのはあり得ない。なぜなら大気中で燃焼させた場合よくて98%の燃焼である。残りの2%は残渣が残る。しかし、これを95%以上の確率でキャストすることは可能である。

どこの機械を販売している会社でもキャストはできますというさてほんとにそうであるだろうか?

キャストのやりやすい形状というのもある。 多くの場合 樹脂の量の少ない線でできたような物体これはやりやすい。よく、サンプルなどで見せられる線が入り組んだようなもの、しかしそれは樹脂の量が少ない、また細い線のために熱膨張したときに石膏を壊しにくい。

では、100%はないとして95%以上に近づける方法は下記の要点である。
熱をかけると石膏は膨張する樹脂は収縮する。
アクリル板に絵を描いて電熱器で温めると収縮し、小さな物体になるのは知っているだろうか。よく、子供がペンダントなんかにしている。
1.石膏を固くする(アクリル用のキャスト専用石膏が販売されている。また、ファイバー系素材を混入させる。硼酸を混ぜる等の方法を使う)
2.急激な温度上昇を抑える。販売店がよく指示することは長めの時間で炉の温度を管理するということ。その中で、一番重要なのは180度前後(初期の設定WAXでは脱蝋のときの時間)で長めに設定すること石膏に水分があるときは99度のままいくら炉の温度を高くしても上昇はしない。水分が切れた時に一挙に上昇する。そこで膨張と収縮が起こり破壊される。
3.大気中において350度ぐらいで発火し始める。しかし、炉の内部に強制的に酸素などを入れない限りその数値には近づけない、したがってそのうえ約450〜500度のところが重要になる。
4.炉の精度、さまざまな炉を検証しているが機械の表示温度と
実際の内部温度に誤差がある。2段の炉の場合顕著に現れる、上下で約60度の誤差がある炉も存在する。

この点を考慮すれば95%は成功に導ける。
弊社のテストで約98%に近い数値を出せるわけは、
1.石膏に硼酸をいれて硬くしている。
2.小さな炉にデジタル表記付きの温度センサーとステップが入れられるものに改造している。
3.高温温度計により石膏の内部温度を計測し、温度設定している。
などがあげられる。

水分量の管理において、通常の製品と一緒に行えば毎日炉内の石膏数が変わることを考慮しなければならないだろう。

posted by JCG at 10:41| Comment(0) | 日記
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